地図でスッと頭に入る地経学
地図でスッと頭に入る地経学
- 発売日
- 2025/05/30
- ページ数
- 144ページ
- 判型
- B5変型
- 価格(税込)
- 1,760円
- ISBNコード <13桁>
- 9784398147851
- ISBNコード <10桁>
- 4398147853
- 電子書籍版の有無
- あり
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地政学と経済学を融合した「地経学」は、国際関係を理解する新たな視点を提供します。本書では、米中貿易戦争、エネルギー戦略、技術覇権など、経済が国家戦略の武器となる事例を解説。サプライチェーンの変化や経済制裁の影響など、ビジネスにも直結する知識を学べます。市場分析や国際経済の動向を読み解く力を養いたい方に最適な一冊です。複雑な国際情勢を経済の視点からシンプルに理解できる内容となっています。
序章 地経学の基本を学ぶ
0-1【地経学とは何か①】地経学を知る前に「地政学」の要点を押さえる
0-2【地経学とは何か②】地経学では経済を国家戦略に利用する
0-3【地経学のキーワード①】経済安全保障が地経学の守りとなる
0-4【地経学のキーワード②】経済安全保障を理解するための5本の柱
0-5【地経学のキーワード③】国の命綱となるサプライチェーン(供給網)
0-6【地経学のキーワード④】経済制裁とはどのような措置がなされるのか?
0-7【地経学の最新情勢】マスクやワクチンまで…「戦略物資」とはなにか?
0-8【地経学の最新情勢】米中対立などでブロック化が進んでいる
第1章 食料をめぐる地経学
1-1【小麦】ロシアの黒海封鎖で価格高騰する小麦。日本は政府が売渡をしている
1-2【コメ】日本各地で品薄状態のコメの価格が海外で急落。その原因はインドにある?
1-3【トウモロコシ】豚肉が国民食化した中国でトウモロコシ輸入が爆増中
1-4【牛肉】「WAGYU」が海外で人気に。政府の輸出拡大戦略が功を奏す
1-5【サーモン・ブリ】水産大国ノルウェーの日本戦略、日本が進める養殖ビジネス
1-6【タコ】価格が高騰するタコの養殖プロジェクトが日本ではじまったが…
1-7【酒類】チリのワインと日本の清酒を世界に広げた創意工夫
1-8【種苗】世界で進む種苗ビジネス。日本は国内品種の海外流出を阻止できるか?
1-9【サトウキビ】ガソリン価格が高騰してもブラジルは平気な理由がここにある
1-10【コーヒー】コーヒー豆の高騰と中国のドリアンブームの関係とは?
1-11【ハラル食品】ムスリム向けの営業戦略を進め成功しているイスラム教国
第2章 資源・エネルギーをめぐる地経学
2-1【石油】ウクライナ危機から3年、各国の石油戦略はどうなっている?
2-2【天然ガス】日本は供給元の分散化を進めるも、ずっと続くガス料金の値上がり
2-3【鉄】大揉めの日鉄によるUSスチール買収 そもそも買収のメリットとはなに?
2-4【石炭】なぜ、日本は石炭依存から抜け出せないのか?
2-5【レアアース】日本も苦しめられた中国の輸出規制は結果的に大失敗だった!?
2-6【コバルト】EV電池の材料となるコバルトの世界供給は中国が手に入れた!
2-7【リチウム】電池製造に不可欠なレアメタル。日本は海からの回収に挑戦中
2-8【水素・アンモニア】脱炭素に役立つ技術をもっている国が世界への影響力を強くする
2-9【パンダ】パンダは最高の外交官??実はパンダが中国外交の切り札だった
特集 主要国の地経学戦略
T-1【アメリカ】トランプ大統領は領土と関税で偉大なアメリカを取り戻す
T-2【中国】経済的な連結を強め、途上国の取り込みを進める
T-3【ロシア】ウクライナとの戦争が続くなか、反欧米と手を組み反抗を狙う
T-4【EU】戦略物資の域外依存を軽減したいが…
T-5【インド】日本やアメリカと連携する一方、対ロ関係も維持するしたたかな全方位外交
T-6【中東諸国】脱炭素の潮流を鑑み、脱石油化政策を推進中
T-7【日本】海外依存過多の国だからこそ、サプライチェーンのリスクが懸念される
第3章 産業インフラをめぐる地経学
3-1【半導体①】加熱する半導体戦争。中国への包囲網を強めるアメリカ
3-2【半導体②】半導体大国の復活をかける日本の官民一体化戦略
3-3【自動車】アメリカが進める中国車排除策。日本はどうする?
3-4【医薬品】日本が薬不足に陥ったのは原薬を中国に握られているから
3-5【鉄道】鉄道事業の海外展開に成功している中国、失敗した日本。どこに差がある?
3-6【原発】原発輸出で他国への影響力を高める中国とロシア 日本はなぜ失敗した?
3-7【太陽光発電】再生エネルギーが普及する中、太陽光パネルを牛耳る中国
3-8【風力発電】太陽光だけでなく風力でもタービン用のネオジム磁石を独占し優位に
3-9【CSS】脱炭素化へ向けて各国で急増している「二酸化炭素を埋める」プロジェクト
3-10【軍事兵器】アメリカの軍事戦略(日本の防衛費増額)が、日本人の家計を直撃する
3-11【人工知能】ゲームチェンジャーとなるAIをめぐり、米中が争う
3-12【量子コンピュータ】社会を変える量子技術をリードするアメリカと中国
第4章 情報・お金・人をめぐる地経学
4-1【人材】先進国で止まらない少子化。人材の争奪戦が激化の一途をたどる
4-2【投資・支援】途上国への投資や援助で自陣に引き込む??中国やロシアのしたたかな戦略
4-3【特許】アメリカを猛追する中国。日本が特許戦争で敗れた原因は?
4-4【コンテンツ】クールジャパン再起動!日本のコンテンツ輸出は半導体や鉄鋼に匹敵する
4-5【金(ゴールド)】金価格はまだまだ上昇? その背景にある新興国の金爆買い
4-6【暗号通貨】小国からトランプ政権のアメリカまで、暗号通貨の備蓄戦略をはじめている
【監修者】蔭山克秀
代々木ゼミナール公民科講師。愛媛県新居浜市出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。代々木ゼミナールでは、「現代社会」「政治・経済」「倫理」「倫理政治経済」をすべて指導。4科目すべての授業が「代ゼミサテライン」(衛星放送授業)として全国に配信されている。主な著書に『やりなおす経済史』『やりなおす戦後史』(以上、ダイヤモンド社)、『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』(KADOKAWA)、『マンガみたいにすらすら読める哲学入門』(大和書房)、『世界の政治と経済は宗教と思想でぜんぶ解ける!』(青春出版社)などがある。