地図でスッと頭に入る飛鳥・奈良時代

地図でスッと頭に入る飛鳥・奈良時代
- 発売日
- 2025/03/24
- ページ数
- 128
- 判型
- A5
- 価格
- 1,760円
- ISBNコード
- 9784398144812 / <10桁> 4398144811
- 電子書籍版の有無
- あり
当社人気の「スッと頭に入る」歴史シリーズの飛鳥・奈良時代編。仏教が大陸から伝来し、律令制や現在に至るまで続く天皇制が確立した飛鳥時代、そして平城京に遷都し、藤原氏の台頭や東大寺の建立、『古事記』『日本書紀』『万葉集』の完成がみられる奈良時代は奈良を舞台に歴史ロマンにあふれ、今また歴史ファンを中心に注目を集めています。本書は、日本の国と日本文化の礎を築いた魅力あふれる飛鳥・奈良時代をどこよりもわかりやすく解説する一冊です。
第1部 飛鳥時代
第1章 厩戸皇子が中央集権国家の礎を築く
・軍事援助の謝礼として百済の聖明王から仏像が贈られる
・崇仏論争に皇位継承問題が絡み蘇我氏と物部氏の争いが激化
・蘇我馬子は仏教布教に邁進し邪魔になった崇峻天皇を暗殺する
・推古天皇が即位、摂政の厩戸皇子や蘇我馬子らと協力して政治を行う
・冠位十二階を制定し有能な人材の国政参加を促進する
・役人が守るべき規範をまとめた憲法十七条が作成される
・小野妹子に強気な国書を持たせ隋と対等な外交関係を樹立する
・交通の要衝である斑鳩に移り住み父の意志を継いで法隆寺を建立
・蘇我氏が皇位継承に介入し厩戸皇子の一族を滅亡させる
第2章 中大兄皇子が中央集権国家の建設を目指す
・中大兄皇子と中臣鎌足が政権奪取のため蘇我氏を滅ぼす
・優秀な政治家だった蘇我氏を『日本書紀』が悪役に仕立てた
・皇極天皇が譲位し孝徳天皇が即位 政治改革を担う新政権が発足する
・天皇中心の中央集権国家を目指し新政権による行政改革がスタート
・中大兄皇子の傀儡ではなかった?孝徳天皇が中央集権化を急ぐ
・孝徳天皇の皇子・有馬皇子を排除し中大兄皇子が皇位継承者の地位を固める
・白村江の戦いで敗北し朝鮮半島での権益や影響力を失う
・唐や新羅の侵攻を警戒し防人・烽・水城・山城を整備する
・天智天皇が中央集権化を推し進め近江令と庚午年籍を策定する
第3章 天武・持統天皇が夫婦で律令国家を完成に導く
・息子か弟か?天智天皇の後継者を巡る争い
・東国の地方豪族を味方にし大海人皇子が壬申の乱に勝利する
・氏族仏教から国家仏教に転換させ、律令の制定や正史の編纂を進める
・壬申の乱の悲劇再び?草壁皇子と大津皇子の皇位継承トラブル
・愛息・草壁皇子の急逝により鸕野讚良皇后が持統天皇として即位
・夫から造営事業を受け継ぎ持統天皇が藤原京に遷都する
・持統天皇の譲位で文武天皇が即位 後見となった藤原不比等が台頭する
・体系的な法律・大宝律令が完成し天皇中心の中央集権国家が成立する
・遣唐使を派遣して唐との国交を正常化 新情報をもとに遷都を計画
第2部 奈良時代
第4章 藤原氏の思惑と聖武天皇が願った鎮護国家
・平城京造営費用を捻出するため和同開珎を鋳造し流通を目指す
・藤原不比等の主導により藤原京から平城京へ遷都する
・蝦夷討伐と『風土記』の編纂で地方支配の安定化を目指す
・史上初の母から娘への譲位 生涯独身を貫いた元正天皇が即位
・長屋王が元正天皇を補佐し三世一身法の施行を主導
・聖武天皇の血筋を即位させたい!藤原氏が長屋王を自尽に追い込む
・立后による藤原氏政権の拡大と天平のパンデミック
・国土復興と政治安定を図るために遷都を繰り返すが失敗に終わる
・墾田永年私財法の詔が必要だった朝廷の経済事情
第5章 仏教勢力の拡大と度重なる政争が招いた朝廷の動揺
・盧舎那大仏を金色に輝かせるために金の産出地・東北支配を強化する
・光明皇太后という後ろ盾を得た藤原仲麻呂が政治の実権を握る
・孝謙天皇を支えた宇佐八幡宮と日本に正しい戒律を伝えた鑑真
・聖武太上天皇が遺詔した道祖王を廃し藤原仲麻呂が大炊王を擁立する
・橘奈良麻呂の変が失敗に終わり藤原仲麻呂が政治を牛耳る
・政治の主導権を巡って孝謙太上天皇と藤原仲麻呂が対立
・道鏡の寵愛に危機感を抱いた藤原仲麻呂が乱を起こすが敗北
・宇佐八幡宮の神託により道鏡を即位させようとするが失敗
・称徳天皇による仏教偏重を見直し律令制の再建と綱紀粛正を図る
・光仁天皇の政治方針を引き継ぎ奈良仏教と距離を置く
・早良親王の怨霊から逃れるため長岡京の造営を中止し平安京へ遷都
【監修者】宮﨑健司
1959 年、兵庫県生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程修了。
博士(文学)。現在、大谷大学文学部教授、大谷大学博物館長。専門は日本古代宗教史。主な著書・論文に、『日本古代の写経と社会』(塙書房、2006 年)、「「仏法東帰」考」(『大谷学会研究年報』74、2022 年)、『正倉院文書を考える』(編著 法藏館、2024 年)、『日本古代中世の社会と宗教』(編著 法藏館、2025 年)など多数ある。
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