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2024.07.05
【コラム】 昭文社 サステナブル通信 vol.2 「まっぷる森林育成応援プロジェクト」経過報告
日本全国の地図・旅行ガイドを出版する当社では、「まっぷるマガジン」シリーズを製作する際に仕入れる用紙購入代金の1%相当額を植樹活動へ寄付する取り組み「1% for Present Tree」に、2022年9月より参画しております。当記事ではこれまでの活動成果を振り返るとともに、今後に向けての取り組みをお知らせいたします。
苗木を介したご縁がつなぐ森づくりへの想い
「Present Tree(プレゼントツリー)」とは?
「Present Tree」は、認定NPO法人・環境リレーションズ研究所が森林再生と地域振興の同時実現をめざして2005年より開始した森林育成・保全活動です。植栽が放棄されたところ、自然災害で森林が焼失したところ、里山として保全していくべきところなど、森づくりを必要とする地域を対象に、その地域の植生にあった樹種を選んで混植し、10年かけて天然林に近い森林として再生していきます。そしてその植樹1本1本を「贈り物(プレゼント)」とすることで、プレゼントを贈った方・受け取られた方の双方が、その森に興味愛着を持ち、やがては森を訪れる機会や現地の方とのご縁を創出する地域振興活動でもあります。
「1% for Present Tree」とは?
「1% for Present Tree」は、出版・印刷などで使われる用紙の商社である新生紙パルプ商事株式会社が展開する独自の環境社会貢献スキームで、原料となる森林資源の循環利用の推進として、紙やフィルムの販売実績の1%相当額を取引先から預かり、Present Treeを通して植樹を行っています。
「まっぷる森林育成応援プロジェクト」とは?
当社は、上記の両者の想いに深く共感し、紙との関わりが強い出版を生業とする版元として、旅やおでかけのメディア・コンテンツを提供し地域活性化を推進する企業として、2022年より「まっぷるマガジン」シリーズの用紙購入において当スキームに参画しています。長年にわたりご愛顧いただいている旅行ガイドブランド「まっぷる」として、地域の魅力を発信していくと同時に長期にわたる森林育成活動を応援することで、地域の方々や読者のみなさまと、苗木を介したご縁でつながっていければという想いから「まっぷる森林育成応援プロジェクト」をスタートさせました。
笛吹芦川の地に魅せられて…
フルーツ王国・山梨県の中でも有数の「もも・ぶどう」生産地で知られる笛吹市の中心から南、富士山の方へ向かった先の芦川地区は、御坂山地・黒岳から流れる芦川上流に位置し人口は260人ほど、日本の原風景ともよべる山里の美しさが堪能できる地域です。日本でもめずらしい「ニホンスズランの群生地」としても有名で、春には白樺林の足元に、白く小さくかわいらしい姿をのぞかせます。また、富士山と河口湖・山中湖を一望できる「FUJIYAMAツインテラス」も2021年にオープンし、その雄大な景色が堪能できる観光スポットとして注目されています。
現在当社は、この魅力あふれる地域にある植栽地「Present Tree in 笛吹芦川」への植樹活動支援を行っております。
植栽地について詳しくはこちら → 山梨県笛吹市芦川町|Present Tree
2022年9月より支援を開始し、これまで累計で633本分(2024年4月末時点)の寄付を実施しており、これによるCO2吸収量は累計約0.97トン (※) に相当します。
※ 林野庁HP「二酸化炭素の吸収・固定量「見える化」計算シート」を使用し概算
5月26日、植樹イベントを実施しました!
2024年5月26日(日)、当社および新生紙パルプ商事(株)による「まっぷる植樹イベントin Present Tree 笛吹芦川」を開催いたしました。
イベントには両社の社員有志32名が参加、植栽地である山梨県笛吹芦川の地まで足を運び、これまでの活動で育成されてきた苗木の中から330本の広葉樹を植樹して参りました。想像を超える山の急斜面で、参加者全員四苦八苦しながらではありましたが、地元・中央森林組合および笛吹市の方々のご協力もあり、無事に植樹を行うことができました。
植樹の後には、中央森林組合の方々がつくる秘伝の「ほうとう」をいただきました。そして、植栽地近くにある「すずらん群生地」では、幻想的な白樺林の中、かわいらしいニホンスズランのすがたに癒され、帰路では地元農産物直売所やワイナリーなども立ち寄り、笛吹芦川を満喫した1日となりました。
みんなでつくる・そだてる「まっぷるの森」実現に向けて
この度のイベントで得た、社員みずから現地に足を運び実際に苗木を植えるというリアルな体験は、日本の森林・里山を育成し維持し続けることの重要性や課題を学ぶ貴重な機会であり、また同時に自然豊かな笛吹芦川の地への愛着が増し、長く活動を継続することで地域への関わりを深めていきたいという想いを強く抱かせてくれました。今後はその想いをより具現化し、地域の方々や読者のみなさまへも享受・共有できるような情報発信やイベントの実施等を順次検討して参ります。